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dailyclubselect’s diary

音楽、文学、写真のLIVEレポート

幸福なテロリズム Hi-standardの16年ぶりのシングル ハイスタ

http://natalie.mu/media/1606/0606/extra/news_header_HiSTANDARD_art20160606.jpg

Hi-standardの16年ぶりのシングル発売されましたね。

むちゃくちゃ嬉しかった!

 

しかも事前に告知のない 或る日突然舞い降りた

テロ・リリース。

 

実際に商品が動くCDの販売で事前に商品の販売の情報が一切漏れないということは店舗、スタッフの全面的な協力がなければ成立しないだろう。

 

しかも誰もが告発者になれるこのSNS全盛の時代に。

 

現実には、情報は漏れず 加えて

CDの発売の瞬間には愛の溢れたポップがお店の一番でかいポジションを飾ったのだ。

 

きっとバレないように秘密を大事に抱えながら

どでかいポップを隠れて準備していたんだ。

 

これはアーティストと店舗の幸せで強い信頼関係をベースにした

共犯関係でなくて何だろう?

 

あくまでCDというCDショップという実態を伴った現実から

巻き起こった事件がSNSなどインターネットを使って

拡散していくことには何とも言えない快感があった。

 

音楽は情報じゃない手にとることができる実態なんだ。

CDショップには街にはまだまだ面白いことが起きてるんだって

 

このアーティストと店舗、街の共犯関係がぶっ壊したのはプロモーションとSNSの使い方だけ。

破裂させたのは音楽の喜びだった。

こんなテロリズムなら大歓迎だ。

 

収録された4曲の楽曲はハイスタらしいシンプルで力強い

スリーピースのパンクサウンド

転調も派手なボーカルエフェクトもない。

いや、必要ない。

ギター、ベース、ドラムの三つの音が緊張感を持ちながら

組み上げるバンドサウンドがハイスタが帰ってきたことを高らかに宣言する。

 

一曲目のTouch you

ギターリフで始まりドラムが追いかけていく。

ギターよりソリッドなドラムのリズムとそれを補強するベースの印象が強い

ハイスタの疾走感を緊迫感のあるリズム隊がスケートボードとなり加速させていく。

 

歌詞はヒーローについて歌う。みんなお前に触れたいんだって。みんな太陽が欲しい

んだと でもそのヒーローは震えているんだ。

間違いなくハイスタ自身についての歌詞だろう。

 

ブルーハーツ甲本ヒロトさんが

常に過大評価に苦労してきたインタビューで

語っていたのを思い出した。

ハイスタもバントとして、常に大きな歓声とそれに伴う期待を、受け続けてきたバンドだ。

 

2011年の大震災をきっかけに再結成したが新曲のレコーディングがここまでなかった。

 

伝説的な存在となった自分たちが10年以上ぶりに新曲をリリースすることに対する強いプレッシャーとそれに立ち向かう緊張感と、強い意志が伝わってくる。

 

2曲め 表題曲の Another Starting Line

はハイスタらしいコーラスも気持ちがいいミドルテンポの優しい曲 

歌詞も自分たちと同世代に向け語りかけるような自分たちと同じように

いつでもまた始められるだろうと 励ますというより自分たち自身に

語りかけるように歌う。

 

お前が主役だと歌うNothing to Lose

止まない雨はないと歌う Rain Forever

 

ここで僕は確信する

Growing upで失敗したらいつでも帰ってこいよ

と言われ  いやもう一度やってみるよと言っていた

あいつが帰って来たんだと。 

 

ライナーノーツの最後にはこう書かれていた。

 

Its been a long time, we are back Hi-standard

 

おかえりハイスタ!!!!

AIR JAMでもよろしく!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

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