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dailyclubselect’s diary

音楽、文学、写真のLIVEレポート

ゴジラ -1.0(ゴジラマイナスワン)の好きなとこ、どうしてもいやなとこ。

ゴジラ−1.0 CG、VFXが素晴らしい。白組、ARTONE FILM、さらにスクエニまでが加わってる凄みを感じた。真夜中じゃなくて昼間にいる「ゴジラ」をスクリーンで観れた。 一方、脚本は少しあざとさを感じてしまった。分かりやや伏線を作るために流石にそれは。。と思うような展開が多く、そしてその脚本を成立するさせるくらいの演技力がはおれにはわからなかったな。。ただ、気になるところは多数あるけど構成としては見るべきものがあったのかもと思う。 1番気になったのは反戦的な要素がこれだけあるにも関わらず、実際は好戦的というか大きな大義や美談のために喜んで個を犠牲にしていくことが美しいとされるように感じた事だ。ここに男の小さなプライド、自意識が絡みつくと簡単に小さな後悔を持つ人がカタルシスを得られるような戦争讃歌が生まれる。それがすごく嫌だった。ただリバイバルされ使われた伊福部昭さんの楽曲も素晴らしかったし、これからの邦画の可能性みたいなものも感じたのも本当なのでなんとも言えない気持ち。

https://godzilla-movie2023.toho.co.jp

ビートルズが2023に新曲を作るなら。『The Beatles 2023』

あのビートルズが2023年に新曲を作るならどんな曲になるんだろう? 音楽的にはどんなアプローチだってできる。どんなプロデューサーとも組めるし、トラップやドリルやエモやポップパンク•リバイバルの要素だって取り込める。だから2ビートルズが何を選択するのかが気になっていた。

その答えは喪失感を歌うミディアム•バラードだった。1970年ごろに『ジョン•レノン』が作詞作曲した曲に、彼の声をデモテープからAIで抽出し、ポールがコーラスを加え、リンゴがドラムを叩いて完成させたものだった。喪失感を歌うこの曲は実は、失われたはずの70年代の空気を最新のエッセンスではなく、最新の技術で鮮やかに蘇らせたものだった。

シンプルなメロディが繰り返されながらエレキギターやストリングをまといながら次第に厚みを増しながら展開していく。ただ繰り返す度に壮大になっていくというよりは緩やかに川幅を広げていくような曲だ。「Rubber Soul」に入っていてもおかしくないなと思う間違いなくビートルズの最新曲だった。

https://open.spotify.com/track/4vziJcnB2Qyi9o4nIRUeN7?si=n5SzeokfQv-vdgR47qdozQ

10年で終わった(気がする)渋谷ハロウィン

渋谷のハロウィンを配信で見たら仮装している人もほとんどおらず警備している方々の方が多いくらいに見えた。調べてみたらちょうど10年前に写真を撮りに行っていて、その突然奇妙な夢が現実化したような盛り上がりに驚いたのを今でも覚えている。その後はどんどんイベント自体が年を荒れていってしまい、区長の「渋谷はハロウィンの会場ではない」という発言とともにもう終わったんだなと思った。

記事によるとセンター街に来た人はピークの40,000人から大きく減り15,000人ほどだったと言う。

news.livedoor.com

一方、池袋はでは二日14万人集めた池袋ハロウィンフェスティバルが開催される。しかも有料イベントだから 入場収入だけで3億5000万円。加えて飲酒か遠くの人向けホテル、衣装などあるから経済効果それ以上。渋谷もライブハウスとかクラブハウスとか連携したサーキットイベントとかでちょうど良い着地点みつけられてたらなとふと思いました。 企業と公共と時代の変化をうまくキャプチャーできたらな。

news.yahoo.co.jp

またこういう変化がこれからいくつもあるんだろな。

イーロンマスクが考えるAIを正しく発展させる方法 イーロンマスク自伝レビュー

Twitterの買収後のあれやこれやと、ソニックマニアでの立ち振る舞いで、正直印象最悪だったイーロンマスク。ただ、スティージョブズの伝記も素晴らしかったウォルターアイザックソンの伝記だったので迷いつつ購入。結果大当たりだった。

ジョブズの伝記同様膨大なインタビューの積み重ねでイーロンマスクという人物を紐解いていく。

イーロンマスクの人生を追っているだけでインターネットの歴史を最新地点まで追えるような本になっていてとにかく面白い。

それにもう10年前にChatGPTのOpen AIの会社立ち上げていることにも参加しているのに驚く。もう、AI成熟してきてるタイミングなのかもな。
そりゃ今は脳にチップ埋め込もうとするよな。。

そして、AIを正しく発展させるにはたくさんの人がAIを使えるようにする必要がある。だからそのためにはLinuxのようなオープンなAIが必要になるという話はまさにそうだなと思ってしまった。

かなり若い頃からスペースシャトルなどへの機械工学とインターネットを使うサービスのためのプログラミングの知識もベースとして持っていることも分かって良かった。マネーゲームだけの人では無い。

膨大な知識を元に他人が難しいということを疑い抜いて、余人では実現できなかったであろう電気自動車、民間のロケット、衛星でのネット通信など新しいプロダクトを息を吐くように作ってきた人ではあるんだと分かった。

ただ、だからこそ常識みたいなものとはとことん合わないんだろうなとも思った。一緒に働く人がどんどん消耗していくのも繰り返す離婚もさもありなんと思ってしまう。それにこの人をまねた起業家もかなりいるんだなというのが知れたのもよかったかとしれない。

イーロンマスク本人が語るような間違いなくADHDなのだけど、その原因かもしれない過酷な幼年期、少年期とその中でも自分の人生を掴みとってきた人でもある。

まだ上巻でこの情報量。下巻も楽しみ。
出来るだけ遠くから見ていたいと思うけれど、ちょっとイーロンマスクの印象が変わる(それも彼の狙いかもだけど)とにかく面白い本だった。

 

 

万引き家族とケイト・ブランシェットとインビジブル ピープル

少し前のカンヌの審査委員長はケイトブランシェットだった。その時に話した言葉をなぜか最近よく思い出す。彼女は、「今回の映画はインビジブルピープル(見えない人々)を描く映画が多かった」と語った。

その時のパルムドールは是枝監督の『万引き家族』だった。

なぜ、ケイトブランシェットの言葉がずっと引っ掛かっているのかを考えている。

映画が時代を切り取るとはどういうことだろうか。 たしかにそこにいるにもかかわらず、社会の中で語られなかった人々を、作品の中で浮かび上がらせることなんじゃないかと思う。

『パラサイト』『万引き家族』『ジョーカー』

はそういう作品だったように思う。 上映当時を知らないから、わからない部分もあるのだけれど『タクシードライバー』もそういう作品かもしれない。

彼女が言う『見えない人々』が表れる時代とはどういう時代なんだろうか。

イーロンマスクやスティーブジョブスのような時代を牽引するスターはよく見える。

だからどんなに過去の世代と違っていても、新しく世の中を変化させ、引っ張っていく人が見えないわけではない。

で、あるならばむしろ、時代の変化が押し出し、傷つける人たちこそが見えない人々になるのではないか。

そのような人々を目の前にいるかのように描くこと、そしてそういった人々を描くことを通じて、現代を浮き彫りにすること。

それが優れた作品が実現していることなんだと思う。 だから、それを突きつけた彼女の言葉が心を離れないんだなと思う。

ただ、それだけがこの言葉を思い出す理由ではない。

もう一つの理由はきっと、治安の良かったはずの日本で教科書で見たような事件が起きていることだ。

何かが利用し傷つけながら「見えない人々」にされてきた人々

そのことがきっとこの言葉を何度も何度も思い出させたんだろうな。

キムタク 嫌い、料理嫌いこそが「グランメゾン東京」を見るべき3つの理由

キムタク嫌いこそが「グランメゾン東京」を見るべき3つの理由

TBSの日曜日21時からの「下町ロケット」 「半沢直樹」など重厚の社会派ドラマが中心の 「日曜劇場」

その中での 「料理、レストラン。レシピ」に関するドラマどうなんだろう。。。 90年代は見てたけれど 今、キムタクのドラマが見たいわけじゃないんだよね。。。 ムロツヨシとか、松重豊 見たいと思ってたけれど

気づけばこのドラマの魅力にしっかりハマり 気軽に行けるフレンチを探し始めてしまったので 懺悔の気持ちを込めてこの文章を書き始めたいと 思っています。

尾花夏樹( 木村拓哉 )カッコイイ・・・

これは、嫌われ者が仲間を集めていく物語だ。

このドラマは、パリで二つ星のレストランのシェフとして華々しく 活躍していたが、ある事件から 店やフランス料理界から追われた尾花夏樹( 木村拓哉 )が フランスで三ツ星のレストランで働くことを目標にしている 速水凛子(鈴木京香)と出会い二人で 東京で三ツ星のレストランをオープンさせることを目指す物語だ。

そして、そのレストランをオープンさせるために重要になるのが 優秀なレシピを共同開発してくれたり、インスタ映えSNSでシェアしたくなるデザートを作れる パティシエや 誰もが唸る最高の食材を提供してくれる優秀な仲間集めなのだ。

この仲間集めが物語の中心になることで特に料理に詳しない私たちのような人にも、 物語にグッと惹きつけられることになる大きな理由になる。

最初は劣勢で認められなかった主人公たちが仲間たちの協力を得ながら 大きな目標にたどり着く道筋。 少年漫画やドラゴンクエストのような王道な物語の型がここにはある。

尾花はかつてのレストランで起こした事件や、かつてパリでスーシェフだった時代に 料理のクオリティにばかり目が行き、周りの人に厳しすぎたことなど様々な要因のためとにかく人望がない。

その尾花のキャラクターは 今の木村拓哉という人の境遇と鏡合わせのように見える。

所属グループの解散 かつてのメンバーの独立 様々なネガティブな報道で苦しんできた かつてのスーパースターの姿は 

主人公 尾花夏樹に重なる。 そして、主人公は 尾花は、どんなに過去をなじられようと攻められても反論しない。 そんなことの代わりに自分のやるべきことを一途にやり続けるのだ。  そして、他人に対して厳しいが、自分にも厳しい。

食材が手に入らなくても、レストランの開店のためにお金がなく水でシャワーを 浴びても、最高に美味しい料理を作り続ける。

その姿が本当にグッとくる。

番組中のお料理、レシピの視点がいくつもあり現代的

三ツ星の高級フレンチを目指す物語だが 番組で紹介されるレシピがフレンチの有名店の視点のものだけではなく 普通に主婦が気になる動画サイトで見るようなレシピや 日本のレストランが得意とする生魚、日本の旬の野菜がキーになるような フレンチだけが最高という目線以上のお料理が紹介されているのも素晴らしい。

これを可能にしているのも 料理監修に 日本が誇る三つ星フレンチレストランのカンテサンス 世界一と言われるデンマークのレストランのコアスタッフを ヘッドシェフに据えた話題のレストラン noma そして日本の家庭料理を知り尽くした 服部料理専門学校

この3社がしっかり関わっていることにあると思う。 ジャンルの違う料理監修が一つのドラマに3社関わるということからも 制作陣の料理への本気度が伺える。

お飾りじゃない!これが今のドラマのヒロイン。

そして、ヒロインであり グランメゾン東京のシェフ 鈴木京香 演じる早見凛子が魅力的だ。

この物語は結局 早見凛子が尾花夏樹に出会う物語なんだと思う。

実はこのドラマの中で唯一はっきりわかる天才は この早見凛子だけだ。

彼女は一度食べた料理は どんな食材と調理工程で作られているのかわかる という絶対的な味覚を持っている。

ただ、それを活かしきれず三つ星レストランで働くことも 断られるところから物語は始まるのだ。

天才が自分の力の活かし方を 見失いつつあるところを 現実に押しつぶされそうな ただ、誰よりも努力を好きなもの に重ねてきた主人公と出会い

彼を救うことを通じて自分自身が救われる物語なのではないか。

だから凛子さんはレストランのための資金を 全て出し、そのため実家を抵当に入れ。

悪評で叩かれ続ける尾花を 守り、家に住ませる

そして、何より凛子が尾花の最初の理解者になるのだ。 そしてその魅力、真意を周囲に伝えることで仲間を増やしていく。

その行為に自分自身。そして、自分自身が大事にしているものをかける姿に胸を打たれるのだ。

そしてその他にも増え続けている見るべき理由

そして、その他にも尾花失墜の原因になった真犯人は? 誰が味方で誰が敵なのかわからない サスペンス的な演出! 尾花の弟子、尾花を救う賄いを作れる玉森裕太 演じる平子翔平 美しきライバル 丹後学を演じる 女形 尾上菊之助 あと変なライバル店オーナーの江頭不三男! などなど見所たくさん!! 

ドラマもちょうど折り返し地点! 今日の尾花もかっこよかったなー どうか皆様みてください!!

世界でも10億ドル超え大ヒット!映画「 ジョーカー 」の脚本がオンラインで無料公開になる

映画「ジョーカー」の脚本がオンラインで無料公開に

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複数の海外のニュースサイトが報じるところによると 映画「ジョーカー」 の監督のトッド・フィリップス と 共同脚本家 スコット・シルバー は 映画ジョーカーの脚本をオンラインで公開したようです。(英語での公開です。)

台本の閲覧はコチラ!
(この台本は、[scriptslug.com](https://www.scriptslug.com/)から公開されています。)

これはもう一つの宇宙の話という書き出しで台本は始まります。

この映画はいかなるDCコミックの映画とも関係なく 私たちはこれをクラシックなワーナー映画だと思っています。 ざらざらしたような手触りで、親密で、少し奇妙だけだどおかしみのあるキャラクター達は 実際の世界で生きており、彼らは個人同士で様々な関係で結びついています。

映画本編の中では勝たれていませんがこれは過去の話です。 1981年の話です。

と台本ははじまります。

大ヒットした映画も監督、脚本家たちの意図が伝わるように 台本をこうやって公開していくアメリカのすごさを垣間見ました。

www.youtube.com

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